現在スペインのカタルーニャ地方を拠点に活動するSSWソン、5年ぶり3作目のアルバムを4ADよりリリース。
繊細なエレクトロ・ポップとソウルフルなヴォーカルが特徴的だった前作と比較すると今作恐ろしく解放感と安らぎを手に入れており、非常に生々しく且つサウンドワークが輝いている。ストリングスの多用や曲のシンプルな構成によってさらなるデスキャントが際立ったヴォーカルも全てが愛おしくなるような”身近”なものへ変化を遂げた音は、私達のすぐ側に居るかのように錯覚するほどである。
子育てを始めたことによっての心境変化を経て、過去の多くを自分一人でやってのけたプロセスやクリエイティビティをコミュニティや友情に共有したくなったとう彼が、友の力を借りつつありのままの等身大を更に深化させ辿り着いた美しい通過点、全13曲。

(Red Vinyl)