フランスはパリを拠点に活動するトリオ・バンド、デヴューアルバム。
ギリシャ語で”神託の娘達”との意味深なバンド名を掲げ、そしてアルバムタイトルは”Hydranism”という、恐らくギリシャ神話に出てくるヘラクレスが倒したとされる水蛇の怪物”ヒュードラ”のことを指すのであろうが、この不死身の生命力を持つヒュードラに因んでの造語であるのだろうか。
そして今作ギリシャのイドラ島でレコーディングしたということで、いくら観光地であると言っても移動手段は徒歩かロバという島環境の中で２ヶ月かけるという拘りにこだわって制作された、、、、とここまで記して気づいたが”Hydra”とはそもそも古代かつて泉があったとされる(現在は干上がっている)イドラ島そのもののことでした(早まってしまいました)。
とまぁイドラ島の空気を最大限にパッケージングされた今作、いやはやどうして、ドリーミーでフォーキーな魅力はもちろん存分にだが、太陽も降り注ぎ埃っぽく、乾いているのにとても水々しく、ノスタルジックだけど暗くないこの感じ。これがもしかしたら彼らのいう”Hydranism”なのかもしれない、全13曲。