インディー・ロック・リヴィング・レジェンド”Dinosaur Jr.”５年ぶり12枚目のアルバムとなる今作。
“KURT VILE”との共同プロデュース、そして最近”Thin Lizzy”を良く聴いていたと言うJ Mascisの言葉をキーとして聴くともう堪らない拘りの連続を感じざるおえない。聴くと一瞬Green Mind回帰感が脳を刺激したがそれもただの先入観に過ぎないことだと思い知らされるこのサウンドは、何よりも今までのどのアルバムよりも音が良く楽器それぞれの音圧と輪郭がはっきりしている。しかしだからと言って全くいやらしくない領域で絶妙にアンサンブルがコントロールされているのは轟音バンドの作品としての一つの未来の課題をクリアしたのではとさえ思えてしまう。
“Thin Lizzy”のようなツイン・リード・ギターサウンドも随所に出ており”Hide Another Round”なんてリフにも顕著に出ている様は思わず笑みが溢れてしまう。
色々書きましたが本当はそんな細かいことはどうでも良く今まで通りに爆音で聴きたい、間違いなく現行でしか成し得ない誰の期待も裏切ることはないであろう”Dinosaur Jr. Rules”なスーパー・ロック・サウンド、全12曲。
(Translucent Purple Ripple LP)