福岡にてコロナ禍真っ只中の2021年に結成されたトリオ・バンドの1stテープEPが同県新規レーベルkültti kasettiよりリリース。
ex-RUMTAG, STRANGE OVER THE SUN, Snarekills, THE CENTER HITSなど数々のバンドをくぐり抜けてきた彼らが2022年に出す音がこれ。Mission Of BurmaやHüsker Düなどのポスト・ハードコア・クラシックなサウンドをDC経由にてザラザラに迂回にしつつサンディエゴのカレッジでJapanese like Jehuする感覚は当時のSPIRAL CHORDイーモウを彷彿させる、が、やはりメンバーの経歴と時代が似て非なるものへと変化させ新たな解釈をオリジネイトしてしまった。
全4曲当たり前にリンクされたサウンドと歌詞がドラマチックに昇華されていき、焦燥感を抱え込んだギリギリの怒りと悲しみが無償の優しさによって弱さを乗り越える瞬間と景色を予見し心が揺さぶられる。
ピュアな言葉や叫びでわざわざ代弁してくれるだけがイーモウだと勘違いも甚だしくなりつつあるここ日本で、今彼らが出す音こそサバーバンシティ福岡からの日本全土のみならず世界へのオルタナティヴ・アンサー。